リモートアクセスの課題
クラウドサービスの普及やコロナ渦によるテレワークの増加により社外から社内の情報にリモートアクセスする事が増えています。また、アウトソーシング先やアルバイトといった社外スタッフが社内の情報にリモートアクセスする事も増えています。
それによってセキュリティリスクの増加が課題になっています。スマートフォンのような持ち運びしやすい端末では紛失や盗難による情報漏洩があります。BYODでは個人の端末を利用するため、情報漏洩対策で会社が個人の端末(BYOD)に管理用ソフトウェアを入れるのはプライバシー上の問題があります。
セキュアブラウザのメリット
- 高いセキュリティ
- セキュアブラウザ利用後にセキュアブラウザ内のデータは端末から自動的に削除されますので、端末紛失による情報流出の防止ができます。接続先のURL情報を非公開にしたり、コピー&ペーストを制限するといった機能もあります。
- 利用するアプリケーションを制限
- セキュアブラウザで特定のアプリケーションだけ利用するように制限をかけて、不必要なアプリケーションの利用の防止ができます。
- マルチデバイス・マルチOS対応
- スマートフォン、タブレット、WindowsPCなどが利用できて、個人の端末(BYOD)でも利用できます。
セキュアブラウザのデメリット
- 操作性
- セキュアブラウザの操作は一般的なブラウザとは異なるため、ユーザー(実際の利用者)が慣れるまで時間がかかります。
- 業務の再現性
- セキュアブラウザで保護できるのはセキュアブラウザ上で動作するアプリケーションのみとなりますので、それ以外のアプリケーションは保護ができません。
- なりすましリスク
- セキュアブラウザには端末を特定する機能がありませんので、認証情報が漏洩した場合になりすましによる不正アクセスが発生するリスクがあります。
- 反応速度の遅延
- 端末にデータを残さないセキュアブラウザでは処理をWebページ単位で行いますので反応が遅延することがあります。